前回の復習から
EFT (Emotional Freedom Techniques)は、感情解放テクニックとも呼ばれる自己ケア法で、特定の身体のツボをタッピング(軽く叩く)することで心身のエネルギーを整え、ネガティブな感情やストレスを和らげる手法です。針を使わない「感情のための鍼治療」とも言われ、簡単に実践できるため広く注目されている手法です。
EFTの仕組み
人は過去の嫌な記憶やトラウマに基づいて、無意識に心や身体に反応を引き起こします。例えば、人前で話す場面で「また笑われるかも」という恐れが瞬時に生まれ、胸の締め付けやのどの詰まり感が現れることがあります。これは潜在意識が「過去の経験から自分を守ろう」として引き起こす防衛反応です。
EFTは、この身体的・心理的な反応に対処するための方法です。ネガティブな感情が生まれたときにタッピングを行い、身体の情報にチューニングすることで、その感情を解消または緩和します。これにより、将来同じ状況に直面しても過去のような強いストレス反応が起きにくくなります。
EFTの基本プロセス
- 問題の認識: 自分が向き合いたい感情や課題を明確にします(例:人前で話すときの緊張)。
- セットアップフレーズ: 問題に対して肯定的な言葉を使いながら、手の側面(空手チョップポイント)をタッピングします。
- 例:「私はこの緊張感を感じているけれど、それでも私は自分を受け入れます。」
- タッピング: 眉頭、目の下、鎖骨など、特定のポイントを順番にタッピングしながら感情に向き合います。
- 感情の変化確認: タッピング後、感情の強さがどのように変化したかを確認します。
EFTの効果とメリット
- ストレス軽減: 瞬時に感じる恐れや不安を和らげる効果が期待できます。
- 感情の解放: 過去のネガティブな体験に起因する感情的なブロックを解消します。
- 簡単に実践可能: 鍼灸のような専門知識が不要で、誰でも手軽に始められます。鍼灸師になるには、5~6年のトレーニングが必要になります。でもEFTスタイルの針治療だと、20分でできるようになります。
鍼灸師になるには、何百の点を覚えなければいけないし、どう診断するかも覚えなければいけないし、この問題があった場合には、どの針の点を使わなければならないのか習わなければいけないですが、EFTでは、14の経絡を使います。
その中でも力強く働くポイントを使います。
大きく違うのは、針治療のときは、過去にあったトラウマ的出来事にチューニングはしません。でもEFTはそれをするのが大きな違いです。
針治療の知識は使うけれど、心理学も取り入れています。
なので東洋医学と西洋医学を合わせて、効果的で学びやすいテクニックとなっています。感情用の針治療といえるかもしれないですが、針は使わない、特定の、特別の出来事にチューニングします。トラウマや感情の開放に有効なツボを使うテクニックですが、ダイエットや痛みにもとても効果的で自分でもできるセルフケアとしても簡単で効果的な手法の一つと言えます。
これから例を交え一つ一つお話していきますね。それでは、また